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いぬいぬいぬい

逆から読んでみてください

数理心理学

数理心理学

という学問をご存じでしょうか?

 

 

僕は最近知りました。

 

その名の通り、数学的な手法を用いて人々の心理・行動をモデル化する学問です。

 

 

先日、金沢に旅行に行ったときの話です。

居酒屋に並んでいると二人の40くらいの男性が話をしていて、

失礼ながら聞き耳を立ててみると、数学の話をしてるっぽいのです。

 

興味がわいて話しかけてみると、そのお二人はそれぞれ別の大学で(数理)心理学を研究している教授だったのです。

 

 残念ながら、すぐに店内に呼ばれてしまったのであまりお話を聞けなかったのですが、面白そうな分野だなぁと思っていました。

 

 

そこで、

そのお二人のうちの一人が書いた本を大学の図書館で借りてきました。

 

↓これです。

 

行動意思決定論―経済行動の心理学

行動意思決定論―経済行動の心理学

 

 

 

 読んでみると…

 

 

なかなか面白いです。

 

意思決定がいかになされるかという心理について書いた本なのですが、例えば具体的にどんな話を扱うかというと

 

・AよりBが好ましく、BよりCが好ましいと感じても、必ずしもAよりCを好ましいと感じるわけではない。(手続き不変性の不成立)

・客観的に全く同じ結果が得られるものであっても、言語の表現などにより評価が変動する。(記述不変性の不成立)

 

とかの例を実験結果とともに挙げ、それに応じたさまざまな条件(線形性があるか、評価が複数の段階にわかれるかなど)を課したモデルの変遷をコンパクトにまとめていました。

 

 

また、

既に行った判断に対しては自分の選んだ選択肢の評価を判断以前より高くする傾向があったり、

自分の記憶や経験がどれほどあてになるかをメタに判断し、それにより選択肢を再評価したり、

判断の際には評価と別にその手間(思考の操作数)を考慮し、情報が負荷になりすぎないような選択方法を(選択肢の数などにより)適当に選ぶなど、

 

人間の評価、判断は種々の要素からなることが指摘されており、それがモデル化を難しくしています。

 

近年では、そのような現象は脳のどのような働きによって引き起こされるのかに関心が集まり、脳神経科学との関わりも出てきているようです。

 

 

結構淡々と書かれていて専門書に少し近い感じがしますが、面白いので興味を持った方はぜひ。